Yuko&Risa

声楽家YukoとピアニストRisaの音楽ブログです。 どうぞよろしくお願い致します。

カテゴリ: 動画配信

Yuko&Risa 。ピアニストの山形リサさんとのコラボ動画。
明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い致します。


来たる4月30日のミニコンサート(豊洲シビックホール於)のプログラムから。今回の演目でリサさんが一番好きなトスティの一曲、Segreto(秘め事)です。和音進行がもう、もう何とも、芸術の高み〜!!って音楽なのだそうです。
私は、この詩の「大好きな人に思いを伝えずに死んでゆく女性」が可哀想で、可哀想で、いつも彼女の血が噴き出るほど傷ついた心を抱きしめたくなります。

Yuko&Risa。
ピアニストの山形リサさんとのコラボ動画。
お久しぶりです。

自主隔離明けから、来年のコンサートに向けて、短期間での怒涛の準備。少しずつまとまって方向が見えてきましたので、動画をUPしました。

曲はイタリア 近代歌曲、マスカーニのセレナータ。イタリア人らしいロマンチックな旋律に、近代ならではの色彩豊かな和声、そして、小舟に揺られるようなリズムの曲です。

最初の黄色いバラはリサさんが育てた今年最後のものです。

告知です。
Yuko&Risa、来年ゴールデンウィーク初日の4月30日に豊洲シビックセンターに於いてミニコンサートをします。
ふたりとも離れた場所にいますが、心は一つにして準備して参ります。Yuko&Risa、今年も聴いて頂き本当にありがとうございました。そして来年もどうぞよろしくお願い致します。

Yuko&Risa 
ピアニスト山形リサさんとのコラボ動画。今回は、お馴染みフランツ・リストの「愛の夢」です。これがリート(ドイツ歌曲)になると、独詩人フェルディナント・フライリヒラートの「愛しうる限り愛せ」という詩がつきます。
 

なんでもフライリヒラートが19歳の時にお父さんを亡くし、そのときに書いた作品なのだとか。そのせいか、詩はエネルギーと情熱に溢れていて、若さにありがちな主張の攻撃性すら感じます。しかし、その詩にリストが、ロマンチックなメロディをつけ、多彩な和音、知的な構成力で、独奏ピアノ譜とはまた少し違ったピアノ伴奏で作曲しています。全曲はまたいずれライブで☺️。

今回動画にリサさんの愛犬ラブ(16歳)ちゃん登場。お病気中ですが、演奏中はじっとしつつ、咳込みを我慢してくれたり、または、お気に入りの曲で立ち上がり、吠えずに尻尾を振ったり…。
本当、ワンちゃんって人との関わり方が人間よりも真面目で、真剣。そのあまりにもいじらしい様子を、動画にのこしました。

リスト作曲
「愛しうる限り愛せ」
詩:フライリヒラート
おお愛せよ、愛せ、愛しうる限り!
おお愛せよ、愛せ、愛したいだけ!
その時は来る その時は来るのだ
お前が墓の前で嘆き悲しむその時が
心を尽くせ、お前の心が燃え上がり
愛を育み 愛を携えるように
愛によってもう一つの心が
温かい鼓動を続ける限り
お前に心開く者あらば
愛のために尽くせ
どんな時も彼の者を喜ばせよ
どんな時も悲しませてはならない
言葉には気をつけよ
悪い言葉はすぐに口をすべる
「ああ神よ、誤解です!」
と嘆いたとしても
彼の者は悲しみ立ち去る
おお愛せよ、愛せ、愛しうる限り!


Yuko&Risa 
山形リサさんとの共演YouTube。
本日お届けするのは、
シューベルトの「アヴェ・マリア」。

今回はドイツ語ではなく、ラテン語で。ラテン語やイタリア語で歌われる時は、カトリックの「アヴェ・マリア祈祷文」が使われます。
イタリアにいた時、オペラのアリアや、歌曲の歌詞にもなる、この祈祷文が、カトリック信者には、生活に根付いたお祈りの言葉と思われました。
そこで、カトリックの人々の聖母信仰について理解したくて、遠藤周作さんの作品を片っ端から乱読しました。プロテスタントの考えから批判されてしまいがちな、聖母信仰ですが、私は現在、このカトリック信者の聖母信仰を以下のように受け入れています。

我が子を先に看取る程の悲しみは、この世に滅多にあるものではありません。しかし、聖マリアは我が子を政治犯として断罪された上に目の前で失っています。
このイエスのお母さんマリアは、息子が民衆を煽動したという罪を受けた時も、鞭打たれた時も、人々に嘲笑され、唾を吐かれながら十字架を引きずり、ゴルゴダの丘を登った時も、十字架に手足を血を流しながら釘打たれる時も、その叫び声をあげた時も、時と共に身体が弱っていく時も、そしてくし刺される瞬間も、我が子を見捨てず、思わず逸らしたくなる眼からおそらく涙を枯れんばかりに流し、見開き、我が子を嘲笑する声から耳を塞がず、その姿を見守り続けました。
強さと激しさと優しさと愛。
だからこそ彼女は、数百年にわたり、我が子をはじめ、大切な人を失った人々、また苦悩の最中いる人々の共感を得、心の支えとなったのでしょう。
「そんな、あなただからこそ、私の苦しみもわかってくれるでしょう。マリア、マリア、聖なる愛に溢れるあなた、私を助けて!どうか、どうか、私の命が尽きる間際まで、私のためにも祈ってください。」
私は、いい加減な仏教徒ですが、こうした祈りを、
「尊いな」
と、思います。

祈祷文の日本口語訳はこちら。

「恵みあふれる聖マリア、
    主はあなたとともにおられます。
    主はあなたを選び、祝福し、
    あなたの子イエスも祝福されました。
    神の母聖マリア、
    罪深いわたしたちのために、
    今も、死を迎える時も祈って下さい。
    アーメン。」

シューベルトのアヴェ・マリアを、ラテン語で2コーラス歌うと、祈祷文全てを祈ることになります。

Yuko&Risa 
ピアニスト山形リサさんとの共演動画。
 
今年の一本目はお馴染みの「Ombra mai fù/木陰にて」。
詩の大意は
「木陰にて
こんなにも快い優しく愛すべきひとときは、
かつてなかった」

今回は♭3つ変ホ長調に下げてみました。リサさんのピアノの最初の音は「ミ♭」。心に優しいあったか~い炎が灯るような音です。フラット系の曲は暖かみがありますね。

この詩に出てくる大切な言葉の一つ”soave”(ソアーヴェ/快い)。「快い」の他にも優美な、柔らかな、 甘美な、と言った意味がありますが、今回は特に伊言辞書に連なる最後の言葉、「静かな」を込めて演奏してみました。そしてその言葉のニュアンスに、リサさんがぴたっと寄り添ってくださいました。

どうか、禍だけでなく、人々の怒りや悲しみが鎮まりますように…。
本音もどうぞよろしくお願いします。Yuko&Risa 

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